<セウォル号事故2年>韓国政府、7月末までに船体引き揚げ目標(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.15 14:57
12日午後、全羅南道珍島郡臨淮面(チョンラナムド・チンドグン・イムフェミョン)の彭木(ペンモク)港の防波堤。2年前のセウォル号事故後、いまだに家族の元に戻れない人たちの顔写真が欄干に固定されたまま風に揺れていた。一部の家族は依然として彭木港を離れられなかった。娘のウンハさん〔当時檀園(ダンウォン)高校2年1班〕を見つけられないチョ・ナムソンさん(53)とイ・クムヒさん(47)夫婦がそうだ。セウォル号引き揚げのための作業が始まった後、しばらく彭木港の臨時宿舎で暮らしてから自宅に帰った夫婦は先月、再び彭木港を訪れた。イさんは「この頃ウンハの夢をよく見る」として「セウォル号の中にウンハを含めた9人が必ずいると信じている」と話した。
行方不明者9人を探すためのセウォル号引き揚げ作業は、本格的な開始段階の直前にある。現在、船体の内・外部に浮力材を入れている。エアバッグなどで5000トンの浮力を確保すればセウォル号の船体の重量は8300トンから3300トンに下がる。この状態なら700トンの力だけでセウォル号の前部を5度ぐらい持ち上げることができる。この空間を活用して幅1.8メートル、長さ28メートルの27個の鉄製リフティングビームを押し込む。セウォル号引き揚げはこのリフティングビームの両端に連結された鉄線を持ち上げながら始まる。