<囲碁:人間vs人工知能>人間が見たことのない囲碁、だが李世ドルは慣れていく
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.11 10:11
囲碁と芸術の距離は遠くない。窮極の水準では、いずれも人間精神の限りない美しさを追求しているからだ。それで古くから文人の間では囲碁愛好家が多かった。小説家ソン・ソクチェ氏(56)がそうだ。アマ六段の棋力である彼は「文学と囲碁はいずれも古くて深く、広くて美しい世界」と信じている。2回の対局観戦の所感を聞いた。
幼いころから碁を打ちながら育った。黒い砂利、壊れた貝殻で碁を打った。大学卒業後に大企業(東洋グループ)の広報室に勤めていたころ会社主催の世界棋戦に関わって、当時韓国棋院があったソウル貫鉄洞(クァンチョルドン)でお酒も多少飲んだ。普段から尊敬している李世ドル(イ・セドル)師範が人工知能(AI)コンピューターと実力を争うという話を初めて聞いた時、李師範の5対0のストレート勝利を疑わなかった。今まで新しい囲碁プログラムが開発されるたびに見ていたが、いつも失望していたからだ。機械の実力は常にうわさより思わしくなかった。