【コラム】10月の韓米首脳会談のアジェンダ
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.09.28 13:53
朴槿恵(パク・クネ)大統領が来月16日、米国のバラク・オバマ大統領と首脳会談を行う。本来は6月10日に首脳会談が予定されていたが、中東呼吸器症候群(MERS)事態の余波で延期になっていた。筆者は6月の首脳会談を控えて朴大統領が韓米首脳会談でアジェンダとなりそうなイシューを中央SUNDAYのコラムを通じて提言したことがある。(<中央SUNDAY6月8日付『【コラム】韓米首脳、共通分母の極大化を』記事>しかし、6月以降、韓半島(朝鮮半島)および地域情勢の中で韓国の外交安保政策もいくつか変化する兆しを示していて首脳会談の議題を再検討する必要に迫られた。
葛藤と対立が激しくなっていた韓日関係は、6月に朴大統領が日本大使館主催のレセプションに参加して以降、注目すべき変化が起きている。このような雰囲気が日本の安倍晋三首相の歴史談話、そして朴大統領の8・15慶祝辞につながり、歴史問題と分離して外交・安保分野での協力は並行して推進するというツートラック・アプローチ法が主流になりつつある。北朝鮮の木箱入り地雷挑発と準戦時体制宣言以降、緊張と梗塞局面が続いた南北関係は高官接触を通じて軍事的対決局面が劇的な結末を迎え、改善の兆しを見せている。中国が主催した戦勝節記念行事に朴大統領が出席して韓国外交の地平を広げる効果があった。だが、統一問題に対して韓中両国が今後も密接に協議していくという合意事項について、米国は韓国側の説明を待っているように思われる。