【社説】いま韓米首脳間には解決すべき重大懸案が多い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.10 11:19
MERSを理由に大統領の米国訪問までやみくもに延期しろという要求が出ている。専門家の判断が流行性インフルエンザ水準にすぎない事案を言い訳に重大な韓米首脳会談を先送りしろという、幼稚園児のような発言だ。与党ですら一部同調する声が聞こえる。そうでなくとも過度な恐怖感を自ら拡大していく末梢的ヒステリーが心配なところだった。政界が一部の軽はずみを落ち着かせるどころか油を注ぐ格好だ。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の今回の訪米(14~18日)は「アジア再均衡政策」を模索する米国側の招きによるものだ。MERSのために延期したからとわれわれのスケジュールに合わせ来週や来月に再び開催できるものではない。国の経営を忘れたままなにもかもがインフルエンザで騒ぎ、戦乱でも起きたかのよう国政をめちゃくちゃにしろという主張が話になるということなのか。