<韓国・2016年予算>国の債務増加の見通し
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.09 11:36
韓国政府が昨年9月に今年度予算案を発表して予想した2016年の国の債務規模は615兆5000億ウォン(約61兆9968億円)だった。国内総生産(GDP)比の債務比率を36.4%で管理するのが目標だった。しかしわずか1年で状況が変わった。8日に発表された韓国政府の来年度予算案と「2015~2019国家財政運用計画」によると、来年の国の債務は1年前の予想より29兆7000億ウォン増えた645兆2000億ウォンと予想された。7月に編成された追加補正予算のため9兆ウォンの国債を発行するのに加え、不動産取り引き活性化により登記過程で必要な住宅債券の発行が増加しているためだ。
国の債務比率が40%を超えるといってもすぐに問題になるのではない。今年経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均債務比率は114.6%だ。しかし急激な債務増加速度は懸念される。特に韓国は高齢化により福祉支出が増えるほかない。来年122兆9000億ウォンの保健・福祉・雇用分野の予算は2019年には140兆3000億ウォンに増加する。しかも法に規定され必ず使わなければならない義務支出比率は今年の46%から2018年には50.8%に高まり、裁量支出の比率(49.2%)を上回ることになる。