【コラム】「韓半島危機」後の韓国外交(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.08.31 15:01
国家と国家の間においていかなる要因によって戦争が勃発するのかに関し、さまざまな学者たちが多様な説明をしてきた。筆者は、米国の国際政治学者ケネス・ウォルツが人間・国家・国際社会の3つの側面で従来の戦争原因論を分析したものが包括的な答えになりうると考えてきた。彼の理論に立脚すると、独断的な最高指導者がいて、国力以上の積極的な軍事力の増強をしてきて、国際社会で孤立した北朝鮮こそが戦争挑発のさまざまな要因を抱えていると憂慮してきた。
20日、北朝鮮政権が労働党中央軍事委員会の拡大会議を開催し、48時間以内に韓国側が対北朝鮮心理戦放送を撤回しなければ軍事行動に出ると言いながら前線部隊に準戦時体制を宣言したことは、実際の戦争を予感させる重大事件だった。