<南北高官接触妥結>北の瀬戸際戦術を上回った朴大統領の「原則主義」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.26 10:25
今回の南北高官接触で北朝鮮はいつよりも慎重だった。南側だけでなく北側も22日から25日未明まで4日間も忍耐力を要する交渉を続けた。有利な結果が出なければ会談場を出て行って状況をつぶすと主張する以前の北朝鮮代表団とは違う姿だった。北朝鮮はいつものように「瀬戸際戦術」を使った。軍事境界線(MDL)地雷挑発後にも西部前線で砲撃を敢行し、危機局面を招いた後に協議に入った。崖っぷち状況を作って主導権を掌握した後、利益を得る戦略を依然として使う姿だった。
しかし今回の高官接触ではこうした瀬戸際戦術が通用しなかった。むしろ朴槿恵(パク・クネ)大統領の「原則主義」が威力を発揮した。時には朴大統領が北朝鮮に圧力を加えた。朴大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)で交渉を見守りながら、2度も「撤収するよう伝えなさい」と指示したと、与党関係者が伝えた。地雷挑発など事態の再発防止問題が壁にぶつかった時だった。李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長らの引き止めで交渉チームは撤収しなかったが、協議が中断してもかまわないという南側の対応に北側は当惑した。南北高官接触が分岐点を迎えた24日の首席秘書官会議で、朴大統領は「今回の会談は挑発に対する謝罪と再発防止が最も重要な懸案」とし「北が挑発状況を最大化しても決して退かない」と述べた。北朝鮮が謝罪や再発防止の約束をしなければ「相応の措置と拡声器放送も維持する」とも語った。