韓銀総裁「通貨政策は緩和基調を維持」…追加利下げに余韻
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.13 12:05
韓国銀行(韓銀)の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が12日、韓銀創立65周年記念演説で、「経済回復傾向の持続を楽観しにくいだけに、通貨政策は緩和基調を維持する方向で運用する」と述べた。続いて「米国の利上げなどで政策環境は速く変わるかもしれないが、景気の回復が不十分な場合、通貨政策基調の調整に慎重を期する必要がある」と述べた。米国の利上げに関係なく当分は金利を引き上げないという意味だ。
さらに李総裁は景気回復が遅い場合、追加利下げも排除しないという意中も表した。李総裁は前日、「今後の通貨政策はマクロ経済の流れと金融市場の動きを見て決める」と述べた。この日も「輸出モメンタム弱化、MERS事態などによる成長経路下方リスクがある」という見方を示した。李総裁はその間、原則的な発言ではあったが、「米国が利上げするからといって必ずしも韓国が直ちにそれを追う必要はない。さらに引き下げることもある」という言葉を繰り返していた。