【コラム】人間関係をハッキングするボイスフィッシングの進化=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.30 14:49
昨年2月、妻に中学2年の息子の名前で電話がかかってきた。しかし電話をかけたのは息子ではなく、ぞっとするような成人の男だった。
「私が○○を殴って大けがをさせたが、子どもを無事に返してもらいたければ私がいう口座に2000万ウォン(約210万円)を送金しろ。もし途中で電話を切ればどうなるか分かっているだろうな。子どもの指を切って家に送る」。携帯電話からは「母さん、怖い」という泣き声まで聞こえてきた。怖くなった妻はATM機に駆けつけた。いざ送金しようとした時、ボイスフィッシング詐欺ではないかという疑いを抱いたという。妻はひとまず電話を切り、子どもの携帯番号にまた電話をかけた。しかし息子の電話は電源が切れていた。