【コラム】米国の利上げ、韓国の対応は?(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.03.23 16:26
10日前に韓国銀行(韓銀)金融通貨委員会が政策金利を1.75%に引き下げると、3日前には米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ関連議論が公開され、世界の耳目を集中させた。米国と相反する金利政策の動きがどんな結果をもたらすのか、今後の望ましい金利政策スタンスはどういうものかについてはいくつかの見解がある。
今回のFOMCで最も目を引く部分は、フォワードガイダンス(先制的案内)に変化を与えたことだ。「patient(忍耐)」という表現を除いて利上げの可能性を残しておくものの、労働市場や物価上昇率など経済指標を見て慎重に決めるということだ。市場では9、10月ごろ利上げに踏み切ると予想している。ところが速いペースで上げるのは難しいと判断される。1月の米国の消費者物価上昇率がマイナスとなったうえ、製造業生産が減少傾向を見せ、輸出も3%ほど減った。確実でない状況で早期に利上げすれば景気回復の流れを悪化させかねない。国際経済状況を考慮して決めるという点も、緩やかな利上げ予想を後押ししている。