THAAD韓国配備、2兆ウォン「高高度マネーゲーム」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.18 09:25
17日午前10時30分。ブリーフィングルームに入ったキム・ミンソク国防部報道官はA4用紙1枚を手にしていた。在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備に関し、青瓦台(チョンワデ、大統領府)と国防部・外交部が調整した政府の立場が書かれていた。政府外交安保チームが調整した内容は「戦略的あいまい性」という従来の立場とはやや差があった。キム報道官は、米国がTHAAD配備を要請してくる場合「我々の主導で判断して決める計画」と明らかにした。中国を「周辺国」とし、「我々の国防安保政策に影響力を行使しようとするべきではない」と述べた。中国が劉建超外務次官補を通じてTHAAD配備に反対し、圧力を強めると、「韓国が決める問題だ」と応酬したのだ。
とはいえ、政府がTHAAD配備の方向に一歩進んだ立場を定めたわけではないという評価だ。韓米両国が歩み寄っているとみるのも難しい状況だ。キム報道官は「THAAD配備問題は米国が先に決めなければいけない」という立場を繰り返した。また「現在のところ米国防総省が在韓米軍にTHAADを配備するという決定もしていないし、協議の要請もなかった」と強調した。