【社説】原油価格暴落呼ぶ新興国危機、韓国も他人事ではない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.18 10:35
国際原油価格が底なしに落ち込む中で原油輸出依存度が高いロシアのルーブルが暴落し債務不履行(デフォルト)に陥る危険が高まっている。ロシア中央銀行はルーブル防御のため16日に電撃的に政策金利を10.5%から17.0%に1日で6.5%も引き上げたが、通貨下落を食い止めるには力不足だとみられる。ロシアのデフォルト危機が現実化する場合、ベネズエラとブラジル、インドネシアなど産業基盤と金融構造が弱い新興国に危機が拡散する懸念が大きい。
世界経済の沈滞が長期化し原油をはじめとする原材料輸出に依存する新興国は通貨危機の高波の前にそのままさらされる危険が大きくなった。まさに産油国発の国際金融危機の暗雲が押し寄せているのだ。現時点ではロシアがデフォルトを宣言し、通貨危機が他の新興国に広がるとしてもただちに韓国に直接的な打撃を与えはしないだろうという観測が支配的だ。これらの国に対する韓国の投資額がそれほど多くなく、韓国の外貨準備高がまだ豊富なため危機がすぐに伝染する可能性は小さいという判断からだ。