メディアを通じて一斉に異なる主張をしたチョン・ユンフェ氏（５９）とパク・グァンチョン警正（４８）、趙応天（チョ・ウンチョン）前青瓦台（チョンワデ、大統領府）公職紀綱秘書官（５２）が３日、一斉に口を閉じた。チョン氏は携帯電話の電源を切り、パク警正は未明にタクシーに乗って移動した。趙前秘書官は外出せず在宅中だ。検察がこの日、ソウル警察庁情報分室と道峰警察署を家宅捜索するなど捜査を本格化すると、一斉に対応に入る姿だ。

先月３０日、中央日報のインタビューで「一つでも問題があれば監獄に行く」として関連内容を全面否認したチョン氏は、この日午前、携帯電話の電源を切った。午後にまた電源をつけたが、電話には出なかった。

先週末、青瓦台の李在万（イ・ジェマン）総務秘書官との電話で「もう黙っていない。私もインタビューに応じて動き出す」と通知した後、チョン氏は関連疑惑に積極的に対応した。２日連続で中央日報のインタビューに応じた後、３日目には他のメディアとも連絡し、「流出した文書は民政首席室が操作したものだ」 「民政首席室が操作された文書を公式文書化した」と積極的に攻勢に出た。これに関し青瓦台の関係者は「数年間も静かに過ごしていた人がよほどあきれて動き出したのだろう」と話した。

そのチョン氏が外部と連絡を切ったのは、メディアを通じて自分のメッセージがある程度伝わったと判断し、本格的に検察の捜査に備えるためとみられる。チョン氏の弁護人のイ・キョンジェ弁護士はこの日午後、ソウル高等検察庁の記者室で出版物による名誉毀損など容疑で“秘線”疑惑文書を最初に報道した世界日報の記者らを告訴すると明らかにした。これに関し、チョン氏の周囲の人は「積極的に出ていくスタイルではないが、一度決心すれば真っ向から立ち向かうファイター（闘士）に近い」と伝えた。

「チョン・ユンフェ文書」の作成者であり文書を流出させた疑惑を受けているパク警正はこの日午前２時２０分ごろ、ソウル蘆原区の自宅からコールタクシーに乗ってどこかに移動した。パク警正が乗ったタクシーには同乗者１人があらかじめ乗っていて、清涼里駅付近で２人を降ろしたことが把握された。パク警正は黒いスーツ姿で、手に書類がばんを持っていた。パク警正は午前９時ごろ、取材陣に送った文字メッセージを通じて、「非常に疲れているので理解してほしい。記者が家の前に集まって他の住民に迷惑をかけたくない」と伝えた。

パク警正に文書作成を指示した趙前秘書官も外部との連絡を切り、調査に備えているという。中央日報は趙前秘書官に何度か電話をかけたが、電話には出なかった。

自分に関する大量の文書が流出したことを知り、国家情報院に青瓦台保安点検を要請したという主張が提起された朴志晩（パク・ジマン）ＥＧ会長はこの日、ソウル江南区の事務室に通常通り出勤した。午前９時ごろ黒のベンツに乗って出勤した朴会長は、会社の前で待っていた取材陣の質問に答えず建物の中に入った。会社側は建物の入口に警備員を配置し、外部の人の出入りを制限した。この日、数十人の取材陣が会社の建物と朴会長の自宅のマンションの前に一日中集まっていた。

午後１０時ごろ、マンションの警備員が記者に近づき、「朴会長からご苦労様と伝えて渡してほしいと言われた」とし、カイロを配った。そして「会長は夜中に帰ってきたので休もうとしている」と伝えた。