【社説】基礎種目の不振を見せた仁川アジア競技大会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.06 10:35
45億のアジア人の祭典である仁川(インチョン)アジア競技大会が、16日間の大長征を終えて一昨日、閉幕した。アジアオリンピック評議会(OCA)所属の45の加盟国が全て出場して友情と和合を確かめ合った今大会は、仁川市民の成熟した意識とボランティアメンバーの献身、大会関係者らの努力によって無事に幕を下ろした。韓国は5回連続で総合2位(金メダル79個、銀メダル71個、銅メダル84個)という貴重な成果を得た。男子1600メートルリレーの最終ランナーだったヨ・ホスア選手が情熱を傾けてゴールインし、銀メダルを獲得したシーンは感動的だった。こうした韓国の選手たちの闘魂にもかかわらずアシア競技主競技場と朴泰桓(パク・テファン)プールで開かれた陸上と水泳種目では、ただの一度も愛国歌が鳴り響くことができなかったのは、大きな遺憾として残る。陸上・水泳の「ノーゴールド」は36年ぶりだという。その上、陸上は最近になって中東諸国の善戦でトップ圏から次第に遠ざかっている。
基礎種目の成績不振は、昨日今日のことではない。スポーツの人材が野球やサッカーなど人気の高いプロ種目に集まった結果だ。陸上も水泳はいずれも選手層が薄く、優秀選手に対する協会などの支援も持続的に行われなかった。結局、朴泰桓のような天才が自分の力で何とかやってくれることを期待するのみだった。