ユン一等兵殴打死亡事件が起きた陸軍２８師団でまた上等兵が２人、一緒に自殺した。陸軍と警察によれば２８師団所属の李上等兵（２１）ともう１人の李上等兵（２３）が１１日午後１０時４０分、ソウル銅雀区（トンジャクク）のあるアパート（高層住宅）で首を吊った状態で遺体で発見された。

２人の李上等兵は入隊同期で同じ生活館（内務班）で勤務してきた。二人とも軍生活に困難があり特別管理を受けて来たＡ、Ｂ等級関心兵士（要注意兵士）であった。

陸軍によると２人は休暇の２カ月前に同僚兵士（一等兵）に「休暇中に自殺しようと思う」という話をしたという。この話を聞いた後、ある兵士が分隊長（兵長）に自殺の危険を知らせたが分隊長は冗談だと思い幹部に報告しなかった。２人は結局、一緒に休暇に出て同じ場所で命を絶った。いわゆる「自殺クラブ」を模倣したような兵士たちの自殺事件が発生したのは非常に異例的だ。

セヌリ党の洪日杓（ホン・イルピョ）議員が軍から入手した資料によると２人は今年２月１１～１４日、２８師団が運営する自殺予防プログラムにも共に参加した。

軍関係者は「自殺した兵士のうち２１才の李上等兵は昨年９月に部隊に転入して来た直後から『性的アイデンティティに混乱がある』として苦悩を吐露してきた」とし、「昨年も自殺を試みて部隊から脱走したため現役非適合判定を下して除隊させようとしたが、両親が反対して軍生活を継続してきた」と明らかにした。また、もう１人の李上等兵も「性格検査で自殺の可能性があるという所見が出て国軍楊州病院で何度も治療を受けた」とこの関係者は付け加えた。１２日、検視を終わらせた２人の上等兵の葬儀は１３日午前１０時に国軍首都病院で行われる。

◆他の関心兵士、銃器で自殺=京畿道広州市（キョンギド、クァンジュシ）のある部隊でも１２日、Ａ級関心兵士であったユン一等兵（２１）が自殺した。ユン一等兵は午後２時１０分ほど部隊射撃場で実弾をもらい射撃地点に移動して自身の小銃で命を絶った。ユン一等兵も自殺を試みた経歴があると軍当局は明らかにした。１１～１２日の２日間で関心兵士３人が自殺するにつれ軍の関心兵士管理に不備があるのではないかとの批判が出てきている。