【時視各角】今後さらに複雑なセウォル号の宿題(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.09 10:59
「セウォル号審判」と言われた地方選挙が終わった。だがこの先を行く道は、高く険しい。セウォル号があまりにもデリケートな事案のため、1つ1つが地雷畑だ。先日、国際海洋協会(IMCA)監督官が事故海域を10日間調査した後に舌を巻いた。国際安全規則遵守(潮流1ノット以上なら潜水禁止、18~24時間再投入禁止など)を全て破っていたためだ。すでにダイバー2人が犠牲になった。セウォル号のガラス窓を割って船室に進入するのを見た監督官は「潜水免許を取り消す可能性がある」と警告した。ガラス窓の破片で空気ホースが切れる恐れがあるためだ。
まず遠からず悩まなければならない問題は、不明者捜索をいつどこまで継続するかだ。ダイバーの死闘のおかげで不明者は13人にまで減ったが、依然として「最後の1人の遺体まで探さなければならない」というのが国民感情だ。私たちの伝統もまた、遺体を重視している。ただし沈没船舶から75%の遺体を引き揚げれば成功的な収拾と見なすのが国際的ま慣例だ。50日余りで95%以上の遺体を収容したこと自体が驚くべきことだ。もちろん事故で犠牲になった人は国家が探すというのが先進国だ。米国の9・11テロ犠牲者の捜索はいまだ現在進行形だ。