乗馬・スキー・ゴルフ場…金正恩、なぜ上流層の施設に執着するのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.23 15:47
◆大型建築・施設崇拝は社会主義の特性
乗馬やスキー・ゴルフは、韓国でも大衆化が難しい3大レジャースポーツだ。北朝鮮の1人あたりの国民総所得(GNI、2012年基準)は、韓国のお金で137万ウォン、2559万ウォンである韓国の19分の1水準に過ぎない。金正恩体制が2400万人の人口のうち200万~300万人と推定される特権層だけにお膳立てしているという批判が出てくるのもこのためだ。金正恩第1書記は2012年4月、初めての公開演説で「再び私たちの人民が、我慢せずに社会主義の富と繁栄を享受できるようにする」と公言した。2年が流れたが一般住民たちが体感する変化の兆候はないように見える。昨年3月末に野心作として出した「経済・核並進路線」も1周年をひそかに過ごさなければならないほど不十分だ。核兵器を持ったため軍事費を経済建設に回すことができるようになったと主張するが、実状は違う。9日、最高人民会議は昨年の予算対比国防費比重が16%(実際には隠匿予算などで30%水準)であり、今年は15.9%に設定したと明らかにした。0.1ポイントの差で住民たちをなだめるのは難しいようだ。