「金正恩は一人独裁を強化、対外に門戸閉ざす」…専門家の見解(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.12.23 15:40
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制の第2人者だった張成沢(チャン・ソンテク)粛清事件後、専門家は半月にわたり事件の本質と展望についてさまざまな見方を示している。相反する主張が乱舞し、事態の理解を助けるどころか、混乱をもたらしている。とはいえ、金正恩体制の将来を予想するには、張成沢粛清の背景を正しく理解する必要がある。特に「金正恩が張成沢を除去した理由」が、権力不安のためか、それとも権力に対する自信のためかをまず把握しなければならない。
こうした疑問を解くには、効率的かつ正確な分析の枠が必要だ。これまで最も一般的な方法といえば、ソ連の社会主義体制のプリズムで分析するというものだった。北朝鮮に共産政権が誕生した時、北朝鮮指導部はソ連式国家モデルに追従しようとした。当時、共産主義国家では参考にできる唯一の国家モデルだったからだ。「北朝鮮は政権初期、ソビエト社会主義モデルを模倣するために非常に努力した」とキャサリン・ウェザーズビー・ジョンズホプキンス大国際関係大学院(SAIS)教授は説明する。