消えた「安重根映像」 1909年12月にパリにあった?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.18 09:39
「暗殺映像が売り物に」。1909年12月、米芸能週刊紙バラエティー14面に紹介された15行の記事の見出しだ。12月6日にパリに伝えられた短信で売りに出されたのは、安重根(アン・ジュングン)義士が満州ハルビン駅で伊藤博文を狙撃する瞬間が入った映像だ。記事は、ロシア・サンクトペテルブルクのある映画会社が所有する「特別な映像」を15万ルーブルで売り出した、と伝えた。15万ルーブルを現在の金額に換算すると約15億1000万ウォン(約1億4300万円)。
学界はその間、安重根義士の義挙の場面が入った映像がどこかに残っている可能性があるという期待を抱いてきた。この記事によると、安義士の狙撃映像は当時映画の中心地だったパリで売り物として登場したのだ。安重根義士記念事業会のシン・ウンヨン責任研究員は「パリで伝えられただけに、フィルムが欧州の他の地域に残っている可能性も考えられる」と述べた。