チャイナリスクの後遺症…鉄鉱石価格8.3%下落=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.12 08:53
オーストラリアのパースで11日に開かれた世界鉄鉱石・鉄鋼見通しカンファレンス。世界3位の鉄鉱石生産会社BHPビリトンのジミー・ウィルソン鉄鉱部門代表は懇談会の途中で突発発言をした。「アフリカ西部の鉄鉱石鉱区を売却する。この地域から手を引く計画だ」。事業構造調整を進め、すぐにお金になる鉱山に集中するという話だった。この日のカンファレンスには悲観論者があふれた。シティグループ現物投資戦略家のイワン・スパコフスキーは、「鉄鉱石価格の下落はしばらく続く見通し」と話した。前日の鉄鉱石価格暴落が悲観論に力を与えた。1日で鉄鉱石価格は8.3%落ちた。下げ幅は2009年8月以降で最も大きかった。中国が先月貿易赤字を出したという海関総署(中国の関税庁)の発表が火種だった。
「チャイナリスク」が原材料市場を揺さぶっている。中国経済が冷え込み、以前ほど原材料を消費できないだろうという懸念のためだ。1月のブルームバーグ集計によると、鉄鉱石需要で中国が占める割合は57.6%に達する。中国を除いたアジアの17.7%、欧州連合の8.9%、北米の3.6%、南米の2.6%を圧倒する。ウォールストリートジャーナルは、「中国政府がスモッグ対策のひとつとして製鉄工場を規制するといった点も鉄鉱石価格下落に影響を及ぼした」と分析した。