【噴水台】保健福祉部さえしっかりすれば、貧困問題は解決されるのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.06 17:07
幼い頃、食卓の向かい側で耳にたこができるほど聞いた話は「貧困」についてだった。温かいご飯を食べる時には、いつもご飯に飢えている隣人のことを考えろという話を聞いたし、将来の希望を話す時には「そして貧しい隣人を助ける」という話で締めくくるのが定番だった。賞金に当たった人々は当然「不遇の隣人を助ける」と言い、不遇な隣人助け合いの名目で、硬貨でもコメひとつまみでも集めた。たとえ修辞学でも、とにかくいつも貧しい隣人を忘れず助けるべきだと分かっていた。
最近、ソウル松坡区(ソンパグ)では母親が腕をケガして収入が途絶えるとすぐに3人の母娘が自殺した。麻浦区(マポグ)では体の具合が悪くて肉体労働を休みながら病院に一度も行けなかった67歳の男性が孤独死した。彼らは自分が持っていた最後のお金を家賃や葬儀費用に残していた。他人に迷惑をかけずに節義を重んじて生きようとした彼らは、病気にかかった瞬間に貧困の絶壁に遮られ、行く先は死しかなかったのだ。