【社説】北朝鮮、離散家族再会の門を大きく開け
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.02.23 13:27
2泊3日の南北離散家族再会が22日に終わった。離散家族の恨(ハン)を晴らす行事とはいうが60年以上別れていた親族とわずか数時間会っただけで再び別れなければならないということがどれほど胸の痛むことなのか。分断の痛みを全身に抱えて暮らす彼らの恨を本当に晴らす格別の対策が必要だ。いつもそうだったように離散家族再会が単発のイベントで終わってはならない。
これまで北朝鮮にいる家族に会えるようにしてほしいと申請した人は13万人に達する。そのうち44.7%に当たる5万7784人がすでに亡くなった。高齢で毎年平均3800人が死去している実情だ。このままでは20年後には韓国側にいる離散家族が全員死亡するという推定値もある。70歳以上の高齢離散家族が生涯にたった一度だけでも家族に会うためには今後10年間に再会人数を毎年6200人以上に増やさなければならないという計算もある。今回健康状態が良くない高齢者を乗せ再会会場に行ってきた救急車は離散家族再会の緊迫性を象徴する。