“日本のエース”田中将大（２５、楽天）が紆余曲折の末、米メジャーリーグに進出する。

日本の日刊スポーツなどは２５日、「楽天が田中をポスティング（公開入札）にかけることにした」と伝えた。

楽天の立花陽三球団社長（４２）はこの日、「新たなポスティングシステムには多くの問題があり、極めて不平等なシステムだという考えは変わりない」とし「７年間の田中投手の貢献を高く評価している。そういった点を十分に考慮して決断した」と明らかにした。

日本と米国のプロ野球は１７日、両国間ポスティングシステムを修正した。従来の無制限だった入札額（移籍料）に２０００万ドルの上限ラインが設定され、楽天の反発が強かった。

最初の対象者となった田中は今季２４勝無敗、防御率１．２７をマークし、チームの日本シリーズ初優勝に貢献した。従来の制度なら２０１１年冬にダルビッシュ（２７、テキサス）が受けた歴代最高ポスティング金額の５１７０万ドルを軽く超えると予想された。

楽天の決定で田中のメジャー移籍は秒読み段階に入った。米ＥＳＰＮはこの日、「ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブス、ボストン、ＬＡドジャースが田中に高い関心を見せている」と報じた。日本の日刊スポーツはメジャー１２球団が田中の獲得を狙っていると伝えた。