日産GT-Rを支える匠の手(2)…10ミクロンの差も感知
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.27 14:48
日産のエンジンの匠は徒弟式で選抜されて訓練を受ける。黒澤さんのような古参の匠が部品組み立て分野の職員を相当期間観察した後、才能があると判断される人材がいれば準匠候補として抜てきする。その後、一定の訓練を受け、国家が与える内燃機関組立て技能士1級資格を取得すれば準匠となる。準匠で相当期間の経歴を積んでこそ、正式に匠となることができる。
一般的に入社後6カ月で部品の組み立てができるが、準匠になるほどの熟練度に達するには2年以上かかる。その4人の匠が一般組み立て部署の職員20人と一つのチームを組んで作るGT-R用のエンジンは一日に17基、1カ月に500基にしかならない。基本部品の数だけで374個にもなり、エンジン1基が完成するのに6時間かかる。もちろん手作業を通したエンジン組み立ては簡単なことではない。黒澤さんは「エンジンを組み立てるうえで重要なチェックポイントだけで120カ所を超える」と話した。