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【コラム】李禹煥と村上春樹、本で会う

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.10 16:22
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「僕は頭を上げて北海の上空に浮かんだ暗い雲を眺め、自分がこれまでの人生の過程で失ってきた多くのもののことを考えた。失われた時間、死にあるいは去っていった人々、もう戻ることのない想い」(村上春樹著、梁億寬訳、『ノルウェイの森』)

1987年に日本で発表され、36カ国以上で翻訳出版され、“春樹ブーム”を起こしたこの小説が最近また登場した。韓国では『喪失の時代』(1989、文学思想社)という題で人気を呼んだ本が今回、民音社の世界文学全集の一つとして、原題のまま出版された。

 
表紙が目を引く。李禹煥(イ・ウファン)の『線より』(1976)だ。この全集は表紙に名画を使用するが、生存する現代美術街の作品は珍しい。たとえば『レ・ミゼラブル』には1862年初版本に使用されたエミール・バヤールの挿絵『コゼット』を、『偉大なギャツビー』をはじめとするスコット・フィッツジェラルドの小説3冊の表紙絵にはすべて米国の画家エドワード・ホッパー(1882-1967)の絵を使った。すべて小説と表紙絵が時代に合わせたケースだ。民音社のヤン・ウンギョン課長は「現代美術家の作品の中から探していたが、『線より』が北欧の針葉樹林を連想させる冷たい雰囲気の現代抽象画なので選んだ」と説明した。

作品はサムスン美術館リウムにある。所蔵場所に関係なく著作権は画家にある。70年代の『線より』シリーズは、李禹煥の作品の中で最も人気がある連作で、11億ウォン(約1億円)ほどで取引される。美術品を表紙絵に使用する場合、費用に関する特別な規定はない。画家の著作権業務を代行した国際ギャラリーによると、出版物のイメージ使用にほとんど同意しなかった李氏が今回、「読者のための良い目的だから」と言いながら、基本的水準の著作権料(50万ウォン)で承諾したという。

このような形で、それぞれ日本を拠点に世界で活躍する小説家と画家が会った。鋭い理論家でもある李禹煥は2011年、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で大規模な回顧展を開いた。その年、ソウルで展示を開き、彼は改めて「老い」について語った。「私は死ぬ時まで叫び、走り回らなければいけないと思っているが、だんだん力がなくなってくる」 「可能ならニュートラルな点をとろうと思った。そのためには機械のように徹底しなければいけないが、手が震え、体がついていかず、思い通りにならなかった」と。かつて「青春小説」「成長小説」の代名詞だった春樹の作品の表紙を見ながら、老画家とのインタビューを思い出した。春樹は今、詩人の高銀(コ・ウン)氏とともに毎年ノーベル文学賞の候補に挙がっている。今晩、今年の受賞者が発表される。

クォン・クンヨン文化スポーツ部門記者

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    2013.10.10 16:22
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    李禹煥(イ・ウファン) 『線より』 1976、130x162センチ、サムスン美術館リウム所蔵。
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