【コラム】李禹煥と村上春樹、本で会う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.10 16:22
「僕は頭を上げて北海の上空に浮かんだ暗い雲を眺め、自分がこれまでの人生の過程で失ってきた多くのもののことを考えた。失われた時間、死にあるいは去っていった人々、もう戻ることのない想い」(村上春樹著、梁億寬訳、『ノルウェイの森』)
1987年に日本で発表され、36カ国以上で翻訳出版され、“春樹ブーム”を起こしたこの小説が最近また登場した。韓国では『喪失の時代』(1989、文学思想社)という題で人気を呼んだ本が今回、民音社の世界文学全集の一つとして、原題のまま出版された。