【コラム】村上春樹の本の表紙=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.18 16:55
本が出てくる前に“読書会”を開いた書店、発売7時間46分で“超高速レビュー”を掲載した朝日新聞インターネット版、12日午前0時に発売が開始された村上春樹氏(64)の新しい小説公開が起こした熱風だ。“対岸の火”のように眺めていたこの騒動に参加し、書店にちょうど1冊残っていた本を取り上げたのは、表紙のためだった。
表紙のしま模様のイラストは、米国の色面抽象画家モーリス・ルイス(1912~62)の晩年の作品。『Pillar of Fire』というタイトルの、細くて長い色面画を真ん中にたてて、左右に著者の名前と長い題名(『色彩を持たない多崎つくると、 彼の巡礼の年』)を記した。話題の本としてはとても単純なデザインだ。ところで『色彩がない…』いう題名に相反する多彩なイラストを、なぜあえて使ったのだろうか。