－－踏み入った質問を一つ。６月の代表チームの練習中、先輩の鄭仁煥（チョン・インファン、２７、全北）と争いがあったという噂があったが。

「ただの噂だ。練習ゲーム中に仁煥先輩と衝突してひざを痛めたが、私が後で先輩のところに行って『心配ない』という話を伝えたのがすべてだ。私が険しい表情をしたのかもしれないが、痛みのためであって、決して先輩に生意気な態度を見せたわけではない」

当時、チェ・ガンヒ監督が率いた韓国代表は不振から監督と選手の不和説、欧州組対非欧組の内紛説まで出ていた。孫弘敏が練習中に鄭仁煥に怒ったという噂は、ファンの間で「代表チーム内紛説」の証拠と見なされた。孫弘敏は「小さなハプニングがこのように大きな誤解を招くとは思わなかった」と話した。

－－お父さんが引退するまでは結婚するなと話したと聞いたが。

「早く結婚することには反対された。実際、私も３０歳を過ぎてから結婚する考えだ。しかし私は３５歳ごろまで現役でプレーするつもりだが、それまで恋愛ができないというのは話にならない。父が考えるように引退まで結婚を延ばせるかは正直分からない」

－－代表チームでは金信旭（キム・シンウク、２５、蔚山）、尹日録（ユン・イルロク、２１、ソウル）と親しいが、２人が同時に溺れれば誰から助けるか。

「本当に難しい。日録はユース代表時代から仲がいい友人で、信旭先輩は代表チームで練習する時、Ｂチーム（非主力チーム）の痛みを共有しながらお互い思いを語り合った仲だ。（少し悩んだ後）まずは日録から助けなければいけないようだ。信旭先輩は背（１９６センチ）が高いので、２メートルより浅ければ危なくない」

－－欧州サッカー連盟（ＵＥＦＡ）チャンピオンズリーグに挑戦中だが、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司（日本）に必ず勝ちたいと話したことがある。

「必ず勝たなければいけない。香川がドルトムントにいる時も本当に勝ちたかったが、だめだった。マンＵはドルトムントより良い選手が多いので、よりいっそう勝ちたいと思う。一時はマンＵに行きたいとも思ったが、今は所属チームで幸せなので、そう思わない」

－－ブンデスリーガの優勝と得点王のうち、どちらを望むか。

「必ず優勝をしてみたい。私は今まで優勝トロフィーを持ったことが一度もない。レバークーゼンでは十分に可能な夢なので期待している」

孫弘敏は今季ブンデスリーガ、ドイツＦＡカップ、欧州チャンピオンズリーグなど計８試合に出場し、３得点２アシストをマークしている。レバークーゼンはブンデスリーガで５勝１敗で、ドルトムント、バイエルンミュンヘン（ともに５勝１分け）に次いで３位にいる。ひとまずスタートはよい。


＜サッカー＞韓国のスター孫弘敏「香川に絶対に勝ちたい」（１）