【社説】現代車、無理な労組要求を受け入れるべきでない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.21 13:35
現代車が昨日からストライキに入った。部分ストであるうえ、期間も今日までと短い。しかし明日予定された交渉の結果しだいでは全面的な長期ストにつながる可能性も排除できない。その場合、労使どちらの問題かに関係なく、不幸なことだ。また、現代車の生産および輸出への支障は、国民経済にも影響を与えるだろう。こうした点で労使双方の賢明な対応と早期妥結が求められる。にもかかわらず私たちは、使用者側が労組の要求を一方的に受け入れるべきではないと考える。理由は2つある。
一つは、労組の要求に無理があるからだ。現代車労組員の平均年俸は1億ウォン(約900万円)近い。昨年の純益の30%を成果給として支払えとか、大学に進学しない子どもの技術取得支援金を出せというのは度が過ぎる。非正社員はもちろん、その他の企業と産業にも違和感を与える。「私たちより裕福な暮らしをしている人たちがひどすぎる」という批判が強く提起される理由だ。さらに大きな問題は、海外工場の新・増設と新車種投入時には労使共同委員会の審議・議決を受けるべきだという労組の要求だ。これは明白な経営権侵害だ。現代車が受け入れる場合、似た要求が他の企業や産業でも提起され、もう一つの労使紛争の余地になる。