スイスのジュネーブで開催中の第２３回国連人権理事会に韓国政府代表として出席しているシン・ドンイク多者外交調整官は５日（スイス時間）、「北朝鮮は、最近北朝鮮に強制送還された脱北者９人の生命と安全を保障し不当な処罰も待遇もしてはならない」として「国連人権最高代表など国際社会が可能なすべての努力を傾けてほしい」と要請した。彼は「国際社会は北朝鮮の深刻な人権侵害や抑圧状況から逃れようと脱出した脱北者に対して保護義務がある」としてこのように促した。

しかし北朝鮮はこの日、脱北した青少年９人が最近ラオスから北朝鮮に送還された事件について韓国が先に“誘引拉致”行為を犯したと非難した。北朝鮮が今回の事態に公式見解を出したのは初めてだ。北朝鮮の朝鮮赤十字社はこの日「最近、我々北朝鮮の年若い青少年を誘引拉致し、南朝鮮へ集団的に導こうとした反倫理的蛮行事件が明らかになった」としてむしろ韓国当局に対して「犯罪行為を謝罪して主謀者を厳重処罰しなければならない」と主張した。さらに脱北青少年の韓国行きをすすめた人を「宗教の仮面をかぶった人身売買の仲買い人」だとした後「数十人の北朝鮮の青少年を誘拐拉致して秘密の隠れ場所に閉じ込め、あらゆる悪行を敢行した」と強弁した。