【コラム】米中の韓半島グレートゲーム(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.16 11:33
英紙フィナンシャルタイムズ(FT)が先日の社説(4月3日付)で注目を引く主張をした。在韓米軍撤収カードを活用して米国は中国を説得すべき、ということだ。北核問題解決の唯一のカギを握る中国を動かすには、その程度のニンジンは提示する必要があるという論理だ。中国が国連安保理の対北朝鮮制裁決議を徹底的に履行することで金氏王朝が崩壊する場合、韓半島から米軍基地を撤収すると北京に約束しろということだ。「グレートゲーム」をした国の報道機関らしい度量が大きい発想というべきだろうか。
ジョン・ケリー米国務長官が韓日中歴訪を終えて昨日帰国した。ケリー長官は3つのメッセージを残した。北朝鮮のいかなる挑発に対しても米国は同盟国の韓国と日本を保護するというメッセージがその一つなら、北朝鮮が具体的な行動で非核化に誠意を見せれば平壌(ピョンヤン)と対話をするというのがもう一つのメッセージだ。さらに重要なのは北京に送ったメッセージだ。中国が心を決めて北核問題の解決に取り組めば、米国は中国に代価を支払う用意があるということだ。用役料をめぐる米中間の取引が可能ということだ。