【BOOK】“疲労社会”韓国、今必要なのはヒーリングではなく…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.18 11:46
ドイツ在住の哲学者、ハン・ビョンチョル教授(54)。昨年『疲労社会』という本を出して一躍“人文学スター”に躍り出た。韓国内の各種報道機関と出版家の中で『疲労社会』は“2012年 今年の本”に選ばれた。2011年出版界をマイケル・サンデル教授の『正義社会』(注:邦題『これからの「正義」の話をしよう―いまを生き延びるための哲学』)が支配したとすれば、2012年は『疲労社会』の年であった。それだけ韓国社会の“疲労指数”が深刻だったという反証でもある。
ハン教授は1982年ドイツ留学に出て、昨年30年ぶりに故国を訪れ哲学者としての存在感を誇示したが、わずか1週間の滞在後、風のようにドイツへと去った。