目が開いたばかりのサケの仔魚…3月に北太平洋の旅へ
ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2012.01.04 14:45
私たちはサケの仔魚(しぎょ)です。生まれたばかりの魚のことを俗に稚魚(ちぎょ)と言いますが、卵黄をつけているときは仔魚と呼ばれます。受精卵が60日ほど経って孵化(ふか)すると、今のような姿になります。ひと月ほどすると、卵黄の栄養分をすべて吸収して稚魚になります。この時期から成長段階によって他のエサを食べるようになります。6~7センチに成長する3月になると、江原道(カンウォンド)の南大川(ナムデチョン)に放たれます。放流後、ひと月ほど川に留まってから北海道や北太平洋に向かって旅立ちます。2~5年という長い旅程を終えた後には、0.61%の仲間だけが再び故郷に戻り、産卵できるようになります。
昨年、南大川に戻ってきた私たちの両親は、2008年と2009年に放流された稚魚でした。2009年は川に海水が逆流したため、受精卵のほとんどが死んでしまって300万匹だけがこの地を旅立つことができました。そして昨秋、残暑による水温の上昇や日照りによって、予想捕獲量1万5000匹の3分の1水準にあたる約4700匹だけが故郷に戻ることができました。