【社説】電気料金の現実化がブラックアウトを防ぐ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.28 18:04
冬季の‘電力大乱’が目の前の現実に迫っている。 輸出好調で全体電力販売量の6割を占める産業用電力の消費が前年比で9%以上増えている。 さらに気象庁はこの冬にも北極の冷たい空気が中緯度地域まで下りてくる異常寒波の可能性を警告した。 1年前の冬は歴代最も長い39日間も寒波注意報が出され、暖房用の電力消費が急増した。 こうした流れが変わらなければ、この冬に大規模停電(ブラックアウト)を避ける方法がない。 無制限送電が始まった1960年代半ば以降、初めて電力需給が危機を迎えたのだ。
電力不足の解消は、現在建設中の発電所がいくつか完工する2014年まで待たなければならない。 いままで政府と韓国電力は経済成長予測モデルに基づき、長期的な次元で発電設備を拡充してきた。 しかし非正常的に安い電気料金のため、予想できない過剰需要が発生したのが問題だ。 産業現場では安い電気を浪費し、全国的に油ボイラーを取り払って電気暖房が増えた。 今後、私たちは現在の発電設備で3度の冬と2度の夏を乗り越えなければならない。