韓国の貧富格差、拡大のペース速まる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.26 11:00
「ウォール街を占拠せよ」というデモが全世界に広まった。青年失業と一部金融会社の貪欲などが原因になったが、その中には所得不平等問題がある。「99%のデモ」と呼ばれるのが端的な例だ。それなら我が国の所得不平等度はどのように変わり、主要国と比較するとどの程度だろうか? 経済学で使う代表的な所得不平等度指標にはジニ係数、5分位・10分位分配率、相対的貧困率がある。韓国はこの3大指標すべてで不平等度が深まる傾向だ。
25日の統計庁によると昨年の1人暮らしと農家を除いた都市世帯のジニ係数は0.315を記録した。ジニ係数は階層間所得分布の不均衡度を示す数値だ。0と1の間の値を持つが、値が0に近いほど所得分配が平等であることを意味する。0.4を超えると不平等の水準が激しいと評価される。今回発表された数値は指数を発表し始めた1990年以後の最高値となる2009年の0.320よりは低い。だが、傾向的には毎年着実に上昇している。特に97~98年の通貨危機と最近の金融危機以後に急上昇したのが目立っている。