韓国へ移送された脱北者の1人、“元最高人民会議議長の孫”か
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.10.05 08:33
先月13日に日本の海上で発見され、4日にソウルに到着した脱北者9人のうち、40代の男性1人が日本側の調査で、「祖父は越北した白南雲(ベク・ナムウン)元最高人民会議(国会)議長」と述べたことが確認された。この男性はまた、父が韓国要人の拉致を担当した労働党幹部と主張したという。白南雲は1947年に越北した経済史学者で、韓国の学者・教員ら数十人を越北させ、金日成(キム・イルソン)大学の設立に貢献した。この脱北者の陳述が事実である場合、北朝鮮の対南拉致工作の一部が明らかになる可能性があり、関係当局の調査が注目される。
匿名を求めた日本政府の関係者はこの日、「脱北者1人が白南雲の孫とはっきりと述べた」とし「孫であることを証明する客観的な証拠は出していないが、自分が生まれ育った過程と祖父、父について比較的詳しく説明した」と話した。また「脱北者が韓国に行っただけに、韓国政府が(陳述内容について)確認するものと信じている」と明らかにした。