【社説】大統領は安哲秀ブームと関係ないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.11 12:46
李明博(イ・ミョンバク)大統領が8日、KBS特別企画「大統領との対話」に出演し、国政全般にわたり自身の考えを明らかにした。秋夕(チュソク)を控え国民との疎通のために準備した席という。しかし、いざ大統領の発言を見ると、すんなりと通じたという感じを持つのは難しかった。かえって揺れ動く政界から遠く離れて他人の話をするような大統領の姿がもどかしかった。大統領は政界の野次馬や評論家ではないためだ。
最も注目すべきことは、最近政界を揺さぶった安哲秀(アン・チョルス)ブームに対する言及だった。大統領は、「韓国の政界に来るものが来たと思った」と話した。「スマート時代が来たが政治はアナログ時代にとどまっている」と批判した。安哲秀ブームは時代的流れだが、大統領とは関係のない政界のことという認識が根底にある。大統領はまた、「(政界に)変化を促す意味で距離を置く」と話した。政界の変化を先導しなければならないのは大統領自身だ。変化を促すとして距離を置くというのは政治に対する不信を超え逃避であり傍観だ。