【噴水台】概念芸能人
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.03 13:03
英国とフランスが百年戦争中だった1340年。フランス艦隊がスロイスの海戦で大敗する。臣下はこの悲報を王フィリップ6世にどのように伝えるか考えあぐねる。見るに見かねて道化が出た。「陛下、英国の船員はわが勇敢なフランス船員のように水に飛び込む度胸もないようです」。才覚を借りて直言と風刺をする人。道化を称する単語「fool」を「ばか」と区別するために「licensed fool」(許可を受けたばか)ともする理由だ。
西洋だけだろうか。「王は王のようでなければならず、臣下は臣下のようであるべきで、王が王らしくなく臣下が臣下らしくなければいくら食糧があっても持ち出すことができるだろうか」。「朝鮮王朝実録」燕山君(ヨンサングン)11年12月29日の記録は道化のコンギルが王に正論を述べ、むちで打たれ島流しになったと伝える。コンギルは映画「王の男」の主人公だ。