李大浩（イ・デホ、２９、ロッテ）は淡々と語った。「まだ海外進出について考える時期ではない」。

１７日午前、日本のスポーツニッポンは「楽天が今オフにＦＡ選手となる李大浩に注目している」と報じた。李大浩に対する海外球団の初めての関心表明だ。

しかし仁川（インチョン）でＳＫ戦の前に会った李大浩は「私は何も考えていない。海外のメディアから出た記事であって、反応を見せる必要も感じない」と述べた。李大浩は取材陣に囲まれると、「多くの方が来られましたね。でも今は練習をする時間です」と言って急いでダグアウトを出て行った。

まだシーズン序盤。李大浩は日本メディアの報道を信じていないようだ。ロッテとしてはうれしいことではない。ペ・ジェフ・ロッテ団長は「李大浩は私たちのチームの選手。シーズン中にこういう報道が出るのは不快。もしスポーツニッポンの記事の通り楽天が李大浩に接近しようとしているなら、これは韓日選手契約協定違反で、抗議もできる」と明らかにした。

野球規約「韓日選手契約協定」によると、「日本球団が韓国球団と契約状態にある選手との交渉および雇用を希望する場合、まず日本コミッショナーは韓国コミッショナーに該当韓国選手の身分照会と可能性を要請しなければならない。日本球団は韓国コミッショナーを通した該当韓国球団の承認なしに該当韓国選手と交渉したり雇用することはできない」と明示されている。

規約上、日本の球団が李大浩に接近する可能性は高くない。ある野球関係者は「李大浩をチェックするレベルで終わるだろう」と予想した。にもかかわらず李大浩に向けた日本の関心は韓国でも話題になっている。

金星根（キム・ソングン）ＳＫ監督は「日本側で十分に関心を持つほどの選手。守備は日本が望むレベルに合わせるのは難しいだろう。しかし打撃は通用する可能性がある。体が柔軟なので日本の投手とも勝負になるだろう。指名打者制度があるパリーグが特に関心を見せるはず」と予想した。

ロッテのヤン・スンホ監督は「一塁手の李大浩は十分に魅力的。守備にも問題はない。日本で通用する打者だ」と評価した。