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【社説】3日間の体育大会ため大規模運動場を造る楊平郡

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.07 11:13
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京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)がわずか3日間開催される京畿道体育大会のために750億ウォン(約60億円)の総合運動場建設を推進している。テーマも決められないまま200億ウォンを投じてテーマパークも造成中だ。ハンナラ党所属の金善教(キム・ソンギョ)楊平郡守が力を注いでいる事業であり、地域経済の活性化が名分だ。しかし事業の妥当性と財政健全性を考慮せず、その効果は非常に否定的だ。金郡守個人の政治功績を築いているのではという疑問が消えない。楊平郡は財政自立度が25.1%で道内で最下位圏にある。07年に破産した北海道夕張市の前轍を踏まないか心配になる。

2014年完工予定の総合運動場に投入される費用は、楊平郡の一年の予算(3454億ウォン)の5分の1を超える。国費と道費の支援があるというが、大規模な施設は財政を圧迫するのが明らかだ。体育大会が終われば維持補修費は地域住民のポケットから出ることになる。京畿道内26カ所の総合運動場のうち25カ所の3年間の累積赤字は399億ウォンにのぼる。楊平郡にだけ妙案があるとは考えにくい。もう一つの負担が増えるだけだ。どんぶり勘定式で進行中の白雲テーマパーク事業も、地域経済に役立つどころか、マイナスとなる公算が大きい。人口9万7000人の地域の首長が数百億ウォンをためらわず使う度量に驚くしかない。

 
全国各地には空っぽのコンベンションセンターや博物館、手抜きテーマパーク、赤字累積の幽霊空港、慢性赤字に苦しむ運動場が散在している。税金浪費の典型だ。大げさに住民のためだと主張しながら、むやみに始まった事業だった。「造れば何とかなるだろう」というような楽観主義は結局、税金の食うカバに転落している。

予算は地域の首長が思いのままに使うお金ではない。住民たちが汗を流して出した税金だ。一銭も無駄にしてはならない。それが公僕精神だ。住民も監視の目を強める必要がある。浪費された予算はそのまま税金爆弾となって返ってくる。必要なら監査院国民監査請求、団体長の住民召還などの措置を取るべきだ。税金浪費に怒って税金を守ること、それがまさに草の根民主主義だ。浪費が多い地方自治体には国庫支援を減らし、破産の見本を示すことも政府レベルで検討してみてはどうか。

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