【コラム】「ミシュランレストラン」 なぜソウルにはないのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.27 11:38
適切な料金も重要だ。韓国の飲食業界には「高ければ売れる」という独特の雰囲気がある。ワインを付けて夕食をすれば1人当たり20-30万ウォン(約2万円)を支払うのが現実だ。これでは顧客層を確保しにくい。こういう店で創意的な料理を持続的に出せるだろうか。東京では1人当たり40万-50万ウォン程度なら、最高級のミシュラン3ツ星レストランで料理と酒を楽しめる。物価を考えればむしろ安いともいえる。
消費者はどうか。料理のレベルやサービスはミシュランスター級を要求しながらも、それに相応する代価は支払おうとしない消費者が少なくない。似たレベルの料理とサービスに海外で接すれば、喜んで財布を開くにもかかわらずだ。