【中央時評】この時代の「是日也放声大哭」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.25 17:35
「モーリアックが正しかった」。天才作家と呼ばれたロベール・ブラジヤックが処刑された直後のカミュのこの声は、非理性的集団意識の暴力性に抵抗する良心宣言だった。 ナチス協力者の清算過程でカミュは2度の不条理状況に抵抗したことになる。 最初は「私が正しい」という正義の良心で、後には「私が間違った」という苦悩を帯びた寛容で。
是日也放声大哭の雷のような響きで民族の魂を呼び起こした張志淵(チャン・ジヨン)先生の独立有功者叙勲が晩年の親日行跡を理由に取り消された。 張志淵先生だけではない。 朝鮮学徒兵激励ポスターに数点の挿絵を描いた金基昶(キム・キチャン)先生、満州国創設記念音楽会の指揮台に立った安益泰(アン・イクテ)先生、親日雑誌に「異土」という詩を書いた鄭芝溶(チョン・ジヨン)、そして李光洙(イ・グァンス)先生、柳致環(ユ・チファン)先生、徐廷柱(ソ・ジョンジュ)先生など…。 極めて不幸だった時代の悲しい知識人が親日派の烙印を押されたまま地下に眠っている。 その過酷な時代を生きたことがない、正義を謳う子孫の手で。