【取材日記】薬剤師の一言「食後30分に服用」は720ウォン
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.19 11:24
「診療は医者に、調剤は薬剤師に」。2000年7月に施行された医薬分業のスローガンだ。医師から薬を切り離し、薬剤師に移した。医師よりも薬剤師のほうが薬に詳しいという専門性を認めたのだ。調剤と服薬指導が薬剤師の「基本役割」と公認された。当時、服薬指導料を160ウォンから260ウォンに引き上げて医薬品管理料を新設した理由だ。こうして10年が経過した。服薬指導料は720ウォン(約55円)に上がった。
薬剤師のサービスもそれだけ向上したのか。記者が取材すると、ソウルのほとんどの大学病院前の薬局は駐車管理員を雇用し、車で病院の処方せんを持った客を迎えている。しかし薬剤師は服薬指導は変わっていない。「食後30分に服用してください」という儀礼的な言葉がほとんどだった。10秒もかからない。経済正義実践市民連合が3-14日、深夜応急薬局56カ所と休日当番薬局119カ所を調査した結果でも深刻だった。薬局の95%が客に服薬指導を全くしていないことが明らかになった。