<福島原発>【社説】休校を許可した京畿教育庁、判断に問題はないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.08 10:16
京畿道(キョンギド)教育庁は6日午後、金相坤(キム・サンゴン)教育委員長の主宰で緊急対策会議を開き、管内の幼稚園と小中学校に対して学校長の裁量で7-8日間休校できるよう許可した。福島原発事故で放射性物質が混じった雨が降ることを憂慮したからだ。登校した場合でも、状況が悪化すれば、短縮授業など必要な措置を取ることにした。これを受け、7日には京幾道内の126校が休校となった。小学校41カ所(全体の3.56%)、幼稚園84カ所(4.24%)、中学校1カ所だ。短縮授業となったのは小学校20カ所、中学校17カ所、幼稚園5カ所。
全国でこうした措置を取ったのは京畿教育庁だけだ。これは児童の安全を最優先に考えた思慮深い措置と見ることができる。しかし教育当局は、科学的根拠に基づいたものではなく、巷に飛び交う漠然とした不安感による決定だという指摘を受ける可能性もある。放射能安全問題に関する政府組織は韓国原子力安全技術院(KINS)だ。KINSは済州(チェジュ)放射能測定所で6日夜12時から7日午前3時まで採取した雨水を分析した結果、放射性ヨウ素131、セシウム137、セシウム134がそれぞれ1リットル当たり2.02、0.538、0.333ベクレル検出されたと明らかにした。このうち最高濃度(2.02ベクレル/リットル)の雨水を一日に2リットルずつ1年間飲んでも放射線被曝は0.0307ミリシーベルトだと説明した。チョン・ヨンフンKAIST(韓国科学技術院)教授によると、胸部X線1回撮影時の被曝放射線量は1ミリシーベルトという。今の雨水は毎日2リットルずつ30年間飲んでも、X線を1回撮影する程度のごく微量ということだ。人体に無害といってもよい。