－－企業の社会的責任を強調する企業として有名だ。

「海外に進出する度に受ける質問の一つが‘あなたの企業が私たちの国にとってなぜ良いのか’だ。金儲けしか考えてなければ歓迎されない。世界で良いことをする企業にならなければいけない」

－－具体的にどんなことをするのか。

「着なくなったユニクロの製品を顧客がきれいに洗濯して私たちに寄贈すれば、これを集めて難民に送る。昨年は４００万着を集めた。これを５年以内に３６００万着に増やし、世界の難民全員に一着ずつ行き渡るようにするのが目標だ」

－－服が世の中を変えられると思うか。

「もちろんだ。服がなくて学校に行けない子どももいて、服がなくて病気になる人もいる。私たちが難民に古着を送る理由だ。‘衣食住’という言葉もあるように、服は生活インフラの中でも最も前にくる。半導体が世の中を変えたように、衣食住の‘衣’を変えるのも世の中を変えるものだと考える」

－－後継者についてはどう考えているか。

「家族でないことを望む。ユニクロに最も適した人が後継者になるのが望ましい。現在２人の息子がファーストリテイリングの株を１０％ほど保有している。最近２人を経営陣に含めてほしいという要請を株主と役員にした。会社経営を管理する役割を任せようということであり、後継授業のためではない。時期がくれば社内外で最も適した人にお願いしたい」




【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長（上－１）

【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長（上－２）


【インタビュー】日本一の富豪になった柳井正ユニクロ会長（下－１）
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