【社説】ソマリア海賊の背後勢力を徹底して追跡すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.08 10:52
「三湖ジュエリー号拉致事件」に対する海洋警察の捜査結果は大部分予想された内容だ。身柄を拘束された5人を含むソマリア海賊13人がインド洋で「三湖ジュエリー号」を拉致した後に身代金を要求し、韓国海軍の鎮圧作戦で未遂に終わったというのが骨子だ。新しい事実はソク・ヘギュン船長の体から韓国海軍の流れ弾と推定される銃弾1発が出てきたという程度だ。
今回の捜査で最も大きな関心を引いているのは拉致の背後勢力だった。残念ながら海上警察は「三湖ドリーム号」「クムミ305号」など過去に拉致された韓国船舶とこれら海賊の関連性、背後勢力を明らかにするのに失敗した。「事件を主導したリーダーが死亡した上に、捕らえた海賊らも“よくわからない”と述べたため」という説明だ。海賊らは約25日間にわたり海をさまよって「三湖ジュエリー号」を発見し、拉致することになったという。事前に情報を入手した「標的拉致」ではないというのが海上警察の立場だ。