電波かく乱で通信遮断し海賊を無力化…電子戦の勝利
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.24 09:51
海賊に拉致された「三湖(サムホ)ジュエリー号」を救出する「アデン湾の黎明作戦」が終わった21日午前9時56分(韓国時間午後2時56分)。ソウルの合同参謀本部と釜山(プサン)海軍作戦司令部、鶏龍台(ケリョンデ)海軍本部指揮統制室では同時に歓声が上がった。船員救出作戦に投入された海軍特殊戦(UDT/SEAL)要員が韓国のベンチャー企業アイディフォンが開発した無線映像伝送システム「カイショット(KAISHOT)」を着用していたためだ。カイショットは駆逐艦の衛星を通じて3本部に捜索場面をリアルタイムで送った。清海(チョンヘ)部隊は現場浸透要員のヘルメットだけでなく狙撃手の銃、リンクスヘリコプターにもこの装備を装着した。カイショットは現場の映像と声を現場司令部役の駆逐艦にリアルタイムで伝えた。このデータは人工衛星を通じて韓国にも伝えられた。現場の隊員らの動きと息使いまで生き生きと伝えられたおかげで本部ではあたかも現場にいるように機敏に作戦を指揮することができた。韓国軍の作戦状況が中継されたのは今回が初めてだ。
「アデン湾の黎明作戦」は開始から終了まで先端電子戦の集まりだった。人質にされた船員と救出チームの被害なく完全に作戦を終えるのに先端電子装備が一役買ったわけだ。