【グローバルアイ】地震・狂牛病・天安艦の怪談
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.13 14:52
先日、中国広東省と香港で女性用靴売場を経営する知人が胸をなでおろしながら言った言葉だ。「このごろ中国に地震怪談が広がっている。携帯電話文字メッセージを通じて『南京で大震災が感知された』『6月13日、マグニチュード7~8の地震が発生する』という怪談が出回った」初めはいたずらだろうとすませたそうだ。しかし科学に包装された文字を繰り返して見ていたら急に怖くなったと言った。それである瞬間、非常食を車のトランクに入れておくようになったと苦笑する。
中国では地震をめぐる怪談がインターネット・携帯電話を飛び交っている。とても精巧で分別できないほどだ。「4月19日に発射した人工衛星は陝西省の地質異常を精密探索するため」という文まで登場した。内容はそのままで地震予想地だけ変えた文が流行だ。書き込みだけで200万件以上。捜査網につかまった流布者は中・高校生たちだった。常識がない十代の行動だったが、弊害は深刻だった。河南、江蘇、山西省の主要都市住民たちは夜が明けてすぐさま路頭に走った。大部分寝巻きだった。生死が変わる瞬間だったから遅れるわけにいかなかった。