【社説】金剛山南側資産の没収は北朝鮮の自害行為だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.24 13:27
北朝鮮が私たちの忍耐を試している。海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没や偽装スパイ南派事件で南北関係の緊張が高まっている中、昨日、北朝鮮はもう一つの超強硬姿勢で韓国側を圧迫し始めた。金剛山(クムガンサン)観光地区内にある韓国政府所有の不動産5件を没収し、民間所有の不動産を全面凍結するという措置を取った。民間側の管理職員も全員追放すると明らかにした。これで98年に始まった金剛山観光が12年目にして座礁の危機を迎えた。忍耐が限界に達すれば爆発するものだ。合意と契約を無視した北朝鮮の一方的な措置は、結局ブーメランになって北朝鮮に返ってくる公算が大きい。
昨日北朝鮮が没収した不動産は、550億ウォン(約50億円)を投入して建設した離散家族面会所をはじめ、文化会館・温泉場・免税店など韓国政府と観光公社の所有資産だ。今月初め、これら資産を凍結したのに続き、没収までしたのだ。また北朝鮮は現代峨山(ヒョンデ・アサン)が所有する金剛山ホテル・外金剛ホテルなど2263億ウォンの資産とエマーソンパシフィックが投資したゴルフ場、イルヨンインベストメント保有のファミリービーチホテルなど民間36社の資産3200億ウォン分の資産を凍結すると発表した。北朝鮮は「(今回の措置で)南朝鮮人民の金剛山観光が永遠に断たれることになった」と明らかにし、凍結した民間資産もすぐに没収する可能性があることを予告した。韓国側としてはとうてい受け入れられないとんでもない措置だ。