【社説】精密な出口戦略を検討すべき時
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.23 11:24
基準金利の引き上げをめぐり韓国の通貨当局が悩んでいるようだ。米国は公定歩合を引き上げた。中国も預金準備率をずっと引き上げている。景気の加熱を抑えたり(中国)、予想外に堅調な景気回復傾向(米国)が確認され、過剰流動性の副作用を事前に遮断するための措置だ。米中通貨当局者は通貨政策が緊縮に転じたわけではないと否認している。市場正常化のための措置ということだ。しかしグローバル金融危機以降に大幅に緩和された通貨政策をまた引き締める方向へと決めたのは間違いないようだ。
韓国も堅調な景気回復傾向を維持しながら、どのような出口戦略を通して経済を正常に導くかが最大の経済懸案だ。私たちはその間、基準金利を中心に通貨政策をとってきただけに、公定歩合や預金準備率の引き上げには大きな意味がない。したがって基準金利の引き上げが出口戦略の核心となる。李成太(イ・ソンテ)韓国銀行(韓銀)総裁は12カ月連続で金利を据え置きながらも「遠からず基準金利を上げる必要があるだろう」と述べた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と政府は「民間部門の回復傾向がまだ低調で、本格的な出口戦略は時期尚早」と反対する立場だ。