◇小遣いを受ける青年財閥＝金泰均はシーズン序盤、打撃の全部門でトップ圏に入っていた。しかし４月２６日、ソウル蚕室（チャムシル）で行われた斗山（ドゥサン）戦でスライディングをした際、脳しんとうを起こし、２軍に落ちた。プロデビュー後初めての大きなけがだった。

金泰均は「けがの後、試合に出ても記憶がぼうっとしていた。打席ではボールがよく見えなかった。こうした状況で海外進出について悩み、親が強く反対した」と話した。

金泰均は「韓国でずっとやれば梁埈赫（ヤン・ジュンヒョク、三星）先輩の通算記録に近づくと考えていた。しかしＷＢＣでユース代表当時のチームメートだった秋信守（チュ・シンス、クリーブランド）と一緒にやってみると、自分も大きな舞台に挑戦したいという気持ちになった。メジャー進出も考えたが、日本で成功してからノックすることになるだろう」と話した。

夢は大きいが、金泰均は相変わらず気さくだ。８日には元所属チームのハンファの選手と一緒に、大田（テジョン）の一人暮らしの高齢者に練炭を伝えるボランティア活動に参加した。日本で稼いだ金も親に預けて小遣いを受ける考えだ。

金泰均は「千葉ロッテ側がいろんな面で配慮してくれるので、むしろ負担に感じた。しかし一人だけ自分のことを歓迎していないようだった」と言って笑った。無愛想な表情の選手は金泰均に一塁手を奪われる危機にある福浦和也（３４）だ。一塁手として守備が優れた福浦は、李承燁を左翼手に押し出した主人公だ。

しかし球団側は「０５年の李承燁の後、チームには３０本塁打を放った打者がいない。金泰均には一塁手として３０本塁打を打ってほしい」と金泰均に期待している。


【スターデート】金泰均「千葉ロッテの一塁手は私を歓迎していない」（１）

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